
条件を満たしていたら、AO・推薦入試を積極的に利用するのも多浪を防ぐてである
大学入試には、1月~2月に行われる事が多い一般入試と、11月から行われる推薦入試、8月以降から行われるAO入試などがある。
現在では、医学部に限った訳では無く、比較的、AO入試や推薦入試に重点が置かれる傾向にある。
今では大学生の半数以上がAO入試や推薦入試で大学に入学している。
ので、受験資格を満たしていれば、これらを考えない手は無いのであるが、詳しく知らない人が結構多い。
AO入試とは
AO入試のAOとは、Admissions Office(入試事務局)の頭文字である。
入試事務局が選考する受験形式である。
これが日本で始まったのは1990年代初頭の慶應義塾大学である。
特徴は?
AO入試の本分は、
学力試験では分からない才能を持った
学生を確保する
であり、目的である。
現在では、AO入試が始まるのは、8月以降のはずである。
推薦入試とは
推薦入試は、出身高校から、
この生徒は御大学でしっかり学び、
御大学の為になる優秀な学生になる!
って、推薦を貰い、選考に挑む入試である。
特徴は?
基本的に、自己推薦などを除き、出身校の高校から推薦状を貰って、
学力試験では分からない才能を持った
受験生である!
って事を主張して選抜に挑むっていう事と、11月以降に行われるっていう特徴がある。
推薦入試の種類
推薦入試は、ざっくりと分けて、
の三つに分けられる。
1:指定校推薦
1番目の指定校推薦であるが、
大学側が特定の高校に対しある一定数の枠を与える
っていう性質の推薦入試である。
ので、高校側はその枠内に、その大学に合致した生徒を入れて推薦し、大学側に送り出す、っていう感じになる。
基本的に、一般学部であればよっぽどの事が無いと落ちないです。
だって、高校側が自信をもって送り出した生徒を入学拒否したら、高校側のメンツを潰すでしょ?
我が召し使いも、一般学部での不合格は一件しか知らない。
でも、一般学部であって、医学部などは普通に落ちます。
大学にもよるが3倍以上の倍率が多いかな。
2:公募推薦
2番目の公募推薦であるが、これは条件さえ満たしていれば誰でも受験可能である。
指定校推薦だと、高校の枠が一杯だから受けられないっていうのは日常茶飯事だが、公募推薦は、受ける分には枠とか関係ない。
但し、指定校推薦と違うのは、合格率である。
医学部などの例外的な指定校推薦は落ちる事があるが、普通、指定校推薦はよほどのヘマをしない限り、落ちない。
一方、公募推薦は一般学部であったとしても、普通に落ちる。感覚的には、一般入試と変わんないぐらい落ちる。
但し、評価基準が、高校時代の生徒会活動や委員会活動や部活動などの課外活動などでどのくらい頑張ったのか?って事になるので、一般入試に耐えられない学力の受験生でも、一発逆転が頻繁に起こる。
3:自己推薦入試
3番目の自己推薦入試であるが、一番の特徴が、
自分のいた高校の学校長の推薦ではなく、
自分で推薦書を書く!
ってのが大きい。大学によっては学校からの推薦も必要になる場合もあるようだが。
この推薦入試では、学校側からどれだけ推されているか?っていうより、受験者自身がどれだけ受験した大学に適性があり、入りたい!ってのが、より重要になる。
当然、高校毎の受験者数の枠などには左右されない傾向にある。
何が違うの?
何となく、AO入試、推薦入試って言ってはいるが、何が違うのか?
本来のAO入試は、一般入試のカテゴリーに属し、一般的な筆記試験での選抜よりも、入試事務局が課す論文や課題を主たる評価基準にして、後は内申点や面接などを総合的に考慮し、受験生を選抜する。
それに対し、推薦入試は、出身高校からの推薦状や内申点、高校時代の課外活動や生徒会活動などを主たる評価基準にして、後は小論文や面接などを総合的に考慮し、受験生を選抜する。
本来の意義に則って考えると、AO入試は筆記試験以外を重視する一般試験であり、推薦入試は高校などの推薦を重視する試験である、と、言える。
そういった意味だと、AO入試は「どんな事が出来るの?」っていう問いに答えられるかどうかであり、推薦入試は「今までどんな事をしてきたの?」っていう問いに答えられるかどうかの入試であるといえる。
実際の所は?
ただ、現在では、AO入試と推薦入試の差は小さくなっており、どちらかというとAO入試が推薦入試に近くなっている傾向にある。
ので、今のAO入試は、高校からの推薦状が必要ない、始まるのが3ヶ月くらい早い推薦入試といった様相を呈している。
本来、筆記試験に代わる課題(論文や制作物など)で評価されるべきAO入試であるが、受験者数の増加に伴い、推薦入試とあんまりかわんないじゃん?っていうものが多くなってきている。
まあ、評価する側(大学側だね)は、それほど長い期間受験生に接している訳では無く、送り出す側(高校側だね)は、3年間ぐらい見ている訳で、そりゃあ、短時間の面接より、3年間の高校の評価の方が信頼性が高いわな。正直に書いてくれれば。
ので、最近のAO入試は、始まる時期が三か月ほど早い推薦入試って様相を対している。
受験の制限
多くの場合、推薦入試やAO入試の受験に関して、現役か一浪である事を条件にする大学が多い。
もちろん中には特別な制限を設けない大学もある。
ので、このサイトの主な読者層の一つであろう、
他学部をを卒業した再受験生
は、大多数が受験制限に引っかかり、受かるどころか、受ける前に選抜を受けてしまう事になってしまう。
医学部編入学
大学卒(=学士)の資格を持つ、能力と意識高き受験生の為の受験制度である。
もちろん、一般受験に比べれば狭き門であるが、二年時や三年次からの編入が可能である事もあるので、時間的・費用的に有利になる。
状況によっても異なるが、
文系大学を卒業した再受験生
の最善の選択肢の一つであろう。
編入試験で課される科目は、生命科学や英語が多い。
生命科学の分野では、大学生物の内容が課される場合が多い。だが、一般入試の数学や物理・化学の入試に比べれば、人にもよるが、楽かもしれない。
英語に関しては、医療系の専門単語を覚えれば、そこまで苦戦しないであろう。文系ならね。
ので、
英語で有利な文系学部卒や、
生命科学で有利な生物系学部卒は、
編入試験もいいかも!
で、ある!
でもでもやっぱり、狭き門なのは把握した上で、一般入試でも受験できるようにしておいて、編入学試験で受かったらラッキー💕!ぐらいに考えるのが一番かと、犬は思う。

本来、AO入試と推薦入試は全く別物であるが、最近はその差が小さくなっている

一般入試とは異なる条件で戦う事になるので、一般受験では合格する事が困難な受験生が一発逆転狙える博打的な要素はあるよ

編入試験は一般的に大学卒業している事が条件であり狭き門であるが、二年次や三年次からの編入が狙える再受験生の最高の選択である!受かれれば、であるが

明らかな勝ち目のある再受験生以外、編入試験と一般試験、どちらも対応できるようにしよう!

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に続く・・・