【気を付けるべきは3点】宅浪と小論文(宅浪生は対策困難!?)

絶海の孤島で独学で受験勉強する犬

受験犬
受験犬

最低限の対策はとるべし!

 前回は、受験と全く関係のない我が召し使いの戯言であったので、今回からは受験の内容に戻る。

 前前回に引き続き、完全に独学の宅浪の鬼門の一つである、小論文である。

 今の医学部受験では、対策を取らない訳には行かない・・・

小論文対策の必要性

 小論文対策は、私立医学部入試ではほぼ必須に近い。

私立医学部入試だとほぼ対策必須

 私立医学部で小論文が無いのは、名目上、東邦大学と藤田医科大学ぐらいであるが、東邦大学の基礎学力試験は小論文に近い内容も含んでいるので、実質藤田医科大学ぐらいである。

 それを言ったら埼玉医科大学の小論文って実質現代文じゃん!?って、ツッコミが入りそうであるが、今の私立医学部受験で1校しか受けないって事は無いであろうから、対策を取るのは必須と言って良い。

国公立医学部専願であれば対策無しでも不可能ではない

 もちろん、国立大学医学部専願であれば、まともに小論文を課されるのは、前期日程だと群馬大学ぐらいで、後は東北大学で面接時に作文形式の小問3題が課されるぐらいである。

 一方、後期日程では、秋田大学・東京医科歯科大学・富山大学・福井大学・浜松医科大学・三重大学・山口大学・鹿児島大学・琉球大学など多くの大学で課される。

 ので、国公立専願で受ける大学を絞り込めば小論文対策無しでいく事は可能ではある。

 とはいえ、後期日程の選択肢を減らす事にもなるので、最低限の対策は取った方が良い。

小論文の対策ポイント

 我が召し使いも、散々小論文対策を行ってきたが、

最低限の体裁すらなっていない小論文を書く受験生が多い!

のである・・・

小論文にはある必要な要素がある

 あくまで、小論文は、何らかのテーマについて、

自分の意見を論理的に説明する!

のであって、

自分の感想を述べるのでは無い!

のである・・・

 小論文は、読む人(=採点者)に対して、

このような事実があり、
このような繋がりがあるので、
このような結論に至る!

と言うように、客観的な内容の文章にならないと、いけない。

 一方、ダメな小論文は、根拠や理論構築を説明せずに、

自分はこう思う!

で、完結してしまっている事がほとんどである。

 これでは、小論文では無く、読書感想文で、ある・・・

小論文には客観性が必要

 読書感想文だけでは無いが、「感想文」であれば、あくまで筆者の主観的な内容のみで完結してしまっても良いが、「小」がついてはいるが、「論文」であるので、読む人を納得させる必要がある。

 最低限、小論文の「体裁」を取っているかどうかは、客観性があるかどうかである。

感想文を書くべからず!

 簡単な例であれば、「カブトムシについて論ぜよ」ってお題が出た時に、

 カブトムシは体を大きくしなければいけない幼虫期は腐葉土の中で生活し、比較的脆弱な体を土の中にいる事で外敵から守る代わりに硬い外骨格で成長が阻害されずらくなる面が無く有利と考えられるが、一方で成虫となった後は体の成長は無いので硬い外骨格で自身を守り、またオスであれば頭部の角を餌場などの縄張り争いやメスの獲得の為の争いに用いる事で生存で有利であると考え得る。

って答えれば「小論文」だし、

カブトムシ、かっこええ~

って答えれば、これは、「感想文」で、ある。

小論文には「構造」がある

 じゃあ、客観的な内容で書けっていうけど、漠然としていてよくワカラン!っていう御仁も少ない無いかと思う。

 これに関しては、ある程度、「構造化」して文章を構築していく事で具体性が増す。

 実は、客観的な文章には、その部分毎に構造と役割がある。

構造毎の役割

 文章中の役割をはっきりさせれば、文章の中でどの部分とどのように繋がり、何が必要となってくるのかが、はっきりとし、おのずと次に必要なものも分かってくる。

 じゃあ、どんな役割があるのか?

 大きく分けて以下の4つで考えると良いであろう。

  • 主張(Point)
  • 理由(Reason)
  • 例(Example)
  • 反例(Counterexample)もしくは反駁(Refutation):但し反論(Counterargument)込み

 再受験生の方だと、理系の論文書く時の書き方で学んだであろうPREP法の要素である。

 ここでは、Eの部分に入る例(Example)と反例(Counterexample)を分けている。

 さっきの「カブトムシについて論ぜよ」であれば、

主張は、

「カブトムシは成長段階によって
生存に有利であるように
体の構造を変えている」

理由は、

「体を大きくしないといけない時期と、
戦わないといけない時期では必要な体の構造が違う」

例は、

「幼虫期は、硬い外骨格を持たず、
成虫期は、硬い外骨格と角を持っている」

反駁は、

「幼虫期は、戦わなくてよいのか?
成虫期は成長しなくてよいのか?」

反駁に対する反論は、

「幼虫期は土の中で守られているから大丈夫!
成虫になったら大きくならないから大丈夫!」

で、ある。

 もちろん、客観的に論ずる事が目的であるので、絶対にこのようにしなければいけない必然性はないのであるが、ちゃんとした「小論文」は構造がしっかりしている事に関しては、例外が無い。

出題形式を確認する

 小論文って言っても、大学によって課され方が様々である。

大学によって出題形式が大きく異なる

 ある大学では、「あるテーマについて論ぜよ」って形で、必要な情報は受験者自身が持っている前提で出題される形式であったり、

 ある大学では、資料や情報が与えられていて、その情報を基に「あるテーマについて論ぜよ」って出題される形式であったり、

 ある大学では、まったく未知の事に関して「論ぜよ」であったり、

 ある大学では、ほとんど選択式の国語の問題みたいだったりする・・・

 かなり大学毎で出題形式に差があるので、受ける大学の出題形式については確認しておく事が重要である。

 特に、一番初めの受験生が予備知識を持っている前提の小論文の出題スタイルは、出そうな内容の時事ネタなどに受験前にあらかじめ目を通しておく必要がある。

 「小論文」で「感想文」を書く事が無いように注意すべし!と、犬は思う。

受験犬
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小論文は最低限、客観性が必要!

受験犬
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良い小論文は「構造」がしっかりしている

受験犬
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大学毎の出題形式の違いにも注意すべし!

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