
上手く行かなかった時こそ、人間性が試される・・・
国公立大学の入試が2月25日に行われ、募集人数の主たる私立医学部の入試はそれよりも前の2月の中旬ぐらいには大体目処がついているであろう・・・
もちろん、国公立大学後期日程や私立医学部の後期日程やⅡ期などもあるので3月に入っても結果を出す受験生はいるが、多くの場合、2月末にはおおよその年の受験の状況が把握できる受験生が多いのではないであろうか。
当然、最後の最後まで全力を尽くすべきであり戦い続けないといけないが、戦局の大勢が決まりつつあると把握したら、鈴木貫太郎ばりの、非常に不利な状況での与えられた条件での、最善の終戦工作も必要である。
まずは冷静に状況判断
どんな状況に陥っても、絶対に自暴自棄になってはいけない。
それこそ取り返しのつかない事になる。
今自分の置かれている状況を冷静に分析せよ。
安全校には合格したのか?
大学に落ちた!といっても、目標校に落ちてはいるがいわゆる安全校には合格しているってパターンがある。
例え、受験した時には行く気が無い大学・学部であったとしてもどこかしらに受かっていれば、後で気が変わって予定とは違う新たな道へ進学する事も可能だし、もし、受験を続けるにしても、合格したことが心の支えとなってくれるし、予備校によっては授業料の減額などの条件になる事がある。
何浪目なのか?
前にも書いてはいるが、社会人の完全に独学での医学部受験では、1年の受験勉強で合格は厳しい。
また、それなりの才能が無いと、高校からの勉強を続けている一般的な受験生でも1年では厳しい事もある。
よって、今の医学部受験であれば1年目での失敗なら、別に普通であると思って下手に落ち込まない方が良いかと思う。
どちらかというと、何らかのアドバンテージが無いのに1年で片が付くって考えの方が問題かもしれない。
ただ、だからといって何年もかけていいのか?っていうのも、また問題となる。
「2018年における医学部不正入試問題」で白日の下に晒されたが、恐らく今でも、何かのアドバンテージの無い、あまりの多浪は敬遠される可能性がある。
もちろん、最終的に医学部に行けなかった時の事を考えて、どこかで受験勉強に見切りをつけないといけない。
見切りをつける基準の1つが何浪目であるか?で、あろう。
ここは置かれた状況や御家庭の状況などによっても変わってくるかと思うが、やり残した感が無い、かつ、手遅れにならない所で判断しないといけない。
家族の反応は?
多くの受験生にとって、両親などの家族の支援は重要である。
我が子の受験結果に期待を膨らませる御両親も多いかと思うし、それを重荷に感じる受験生もいるかもしれない。
うまく行かなかった時にどうするのか?に大きく関わるのが、受験生自身の意志、それと同じぐらい重要なのが御家庭の方針である。
ので、受験生・御両親共にしっかりと話し合い、次年度どうするか?を決めないといけない。
1度の受験の失敗は、人生の失敗ではない
人によっては、受験に失敗したら人生がお終いだ!って極端な反応をする事があるが、全然そんな事は無い。
と、いうより、立派な方々は多くの失敗を糧にして成功なさっている事が多い。
失敗こそ、成功の糧である!
犬も、高校時代にだいぶやらかしている。
そもそもある程度の業績をなし得た偉人達で、成功しかした事がない人の方が稀であろう。
今年の受験の失敗は、本当に失敗なのか?
往々において、必ずしも失敗は本当の失敗であるとは限らない。
一時の感情に囚われて自分の状況を絶望的と判断するのは早急すぎる。
若い時の失敗を糧にして本当の成功を手にした先人も多い。
失敗を糧に成長した偉人達
世界的に大きな仕事を成し遂げた偉人達も、初めから順風満帆とは限らない。
何度もの失敗や挫折、困難を乗り越えて偉業を達成した偉人達も多い。
エイブラハム・リンカーン
若い時に雑貨屋を経営するが失敗し、政治家の道を目指すも何度もの落選を経験し、その後第16代アメリカ合衆国大統領となった。
トーマス・エジソン
小学校を中退したが、自宅で独学し知識を蓄え様々な発明をしていく。有名な白熱電球の改良でも数えきれない失敗をして実用的な電球を開発した。
チャールズ・ダーウィン
医師であった父の仕事を助けるため医師を志すが、医学になじめず大学を去り、生物の観察などに没頭し、進化論をまとめた卓越した自然科学者となった。
夏目漱石
帝国大学(のちの東京大学)英文科に進み、英語教師になる。その後文科省に命じられてイギリス留学するが、イギリスに馴染めず引きこもり精神を患い日本に帰国。その後作家として大成。
野口英世
幼児期に左手に大やけどを負い不自由となり、のちに手術によりある程度回復したことに感激して医師を目指すが、浪費癖があり何度も借金を繰りかえしている。何とか医師免許を習得するが、その後もお金にはいい加減な生活を続けた。細菌学者として著名。
人生万事塞翁が馬(ある研究者の例)
一見、失敗の積み重ねに見えるが、結果として成功?してしまうって事もある。
あくまで、犬が夢の中で見たあるダメ浪人生のお話を、個人情報や機密情報に触れない範囲で書いていこうかと思う。
あくまで、犬の夢の中のお話しである。似たような事はあったかもしれないし、なかったかもしれない・・・
ある浪人生の浪人生活
ある東大志望の高校3年生が、全ての大学に落ちて浪人確定した。
それなりの進学校であったが、遊ぶのが好きだとの事であまり受験勉強していなかったそうである。
予備校に入ったら本気出す!!
そんな事を言っていたようであった。
我が召し使いとはアルバイト先であるレストランの仕事仲間であり、そこで出来た友達であったのでそこまで高校時代の事は分からないが。
4月から駿台に通っていたみたいであるが、よくバイト先で会う・・・
純粋なフリーターであった我が召し使いは週6日とか働いていたが、それに負けないぐらいバイトをしている・・・
親元から予備校に通っているはずなので生活費に困るって事は無いはずだから、「何でそんなにシフト入れるの?」って聞いてみた。そしたら確か、
バイクが欲しいから💕
って、言われた・・・
ものの数か月で中古のバイクをゲットして乗り回していた・・・
その後もしばらくは同じバイト先でバイトしていたのであるが、お盆を過ぎたあたりからシフトで会う事が少なくなった。
心を入れ替えて受験勉強に力を入れる事にしたのかな?って思ったのであるが、
時給が高いパチンコ屋のバイトを始めた💕
との事。
バイト友達や高校時代の友達、それに予備校の友達と遊びまわって麻雀やパチンコにはまってお金が入用との事・・・
遊んでいたパチンコ屋でアルバイト募集の張り紙を見つけて、それがレストランの1.5倍ぐらい時給が高かったらしい・・・
それ以降バイトで一緒になる事は少なくなったが面白い奴ではあったので、よく飲みに行ったりして結構あってはいた。
そんなこんなの1浪目の受験であるが、
東大も含め、またもや全滅
当然の帰結である。
よって2浪目に突入する事になる。
1浪目の時の生活を御両親に絞られたみたいだが、一度ついた遊び癖はなかなか治らないようで、予備校の友人に自分の生徒カードを持たして予備校に行っているように見せかけてパチンコ屋でバイトして、給料が入ったらパチンコ屋とかで散財し、またパチンコ屋でバイトするっていうようなサイクルで生活しているようであった。ダメ人間サイクル完成である。
レストランのバイトは辞めてしまっていたのでたまに一緒に遊ぶ時ぐらいしか会う機会が減ってしまってはいたが、正直、勉強している雰囲気は感じられなかった。
当然2浪目も、
東大も含め、またもや全滅
である。
流石に親御様も大激怒なさったらしく、3浪目はバイト全面禁止で予備校へ強制的に出席させていたようであるが、本人曰く、
2年間の堕落した生活で偏差値が20くらい下がった・・・
って嘆いていた。まあ、あれだけ遊んでいれば当たり前である。
3浪目の時は真面目に勉強していたらしく、飲み会などの遊びで会う事もだいぶ減ったが、その甲斐あって、何とか
私立大学の理系学部に滑り込んだ!
とりあえず、3浪で滑り止まった。
ただ、入った大学の偏差値は現役時代の偏差値の10くらい下の大学らしく、「現役時代に受けてれば余裕で合格できたのに・・・」みたいな事は言っていた。
大学生になった元浪人生の生活
晴れて大学生になったので、今度こそ大手を振って大学生活を満喫したらしい。
住んでる所もちょっと離れたので、たまに携帯で連絡したり遊んだりすることはあったが、浪人時代よりはだいぶ疎遠になった。
共通の友人などと一緒に年に数回程度合うぐらいになってしまったが、どうやら大学生活を満喫しすぎて、
留年
したとの情報が入ってきた・・・何やっているんだか・・・
奇跡の大逆転!?
満身創痍で4年次に入り、研究室に配属される留年生。
ただ、
神様は気まぐれである
研究室で忙しく実験しないといけないので今までみたいには遊べないし、住む所もちょっと離れているのでさらに疎遠になり殆ど会わなくなったが、数年後大学4年以降の身の振りを、共通の友人経由で聞く事となる。
どうやら、配属された研究室の教授が新たに赴任してきたばかりで、研究室に入ってきた卒研生を凄い大事にしたらしい。
そこで気に入られ、そのまま大学院まで進学して研究室を支え、そのお礼って感じで、そこそこ有名な研究所の研究員として推薦されて研究者として働いているとのことである・・・
たまたま3浪して、たまたま1留して、ボコボコの状態で4年になったタイミングで、たまたま当たりの教授の研究室に初期メンバーとして配属されて優遇されるという、正に人生万事塞翁が馬を地で行っている・・・
ほんとに、人生何があるかワカラン・・・
失敗の原因の分析
もし、失敗を明日の成功の為の糧にするのであれば、冷静な原因の分析が必要である。
受験校の設定が甘かった?
受験も勝負事なのでどんな大番狂わせがあるか分からない。
どんな強い相手との勝負であっても100%負けるとは限らない。勝つ可能性は0ではないのは事実であろう。
だが、自分の能力を大幅に超えるような対象ばかりを相手に戦っても勝利はおぼつかない。
何だかんだ意見はあるが、
大手予備校の模試の判定は結構頼りになる
ちゃんとそれなりの判定の出ている大学を受けたであろうか?
行けたらいいな、の目標校ならE判定でもいいかもしれないが、やはりA判定・B判定が出ている現実的な大学を受けていないと全落ちの可能性が高まる。
期間が足りなかった?
もし、社会人から再度大学受験を行うのであれば、1年ぐらいの受験期間では足りないであろう。
だが、ある程度の受験期間を経た後の受験で上手く行かなかった時、上手く行かなかった理由が受験期間の不足にあるのかどうか?判断しないといけない事もある。
その1つが、学力の伸びの実感があるかどうかである。
受験勉強をちゃんとしていけば、そのうち自分が伸びている実感を感じる時があると思う。
出来なかった事が出来るようになる、分からなかったことが分かるようになる、解けなかった問題が解けるようになる、そのように感じる時である。
もしかしたら、もう少し勉強期間があれば、って感じている人もいるかもしれない。そのような時は、もう1年頑張る!という選択肢もありであろう。
何浪目なのか?でも書いたが、自分の今までの勉強状況を鑑みて考察してみる事も重要であろう。
勉強の仕方?
この点については、完全に独学での宅浪を選択した受験生はしっかりと考える必要がある。
それ以外の上手く行かなかった受験生も、
勉強の仕方は本当に正しかったのか?
は、必ず考察する必要がある。
もし、去年度予備校や家庭教師に師事していて次年度も受験を続ける時、単に気が合うとか友人が行っているとかの理由で前年度と同じ選択をする事は危険かもしれない。
結果は伴ってないけど、何となく前と同じでいいかな?
これが1番危ない。
交友関係?
犬が思うに、受験失敗の大きな原因の1つにあまりよからぬ交友関係がある。
受験だけでなく、何か大きな事を成し遂げよう!って時には、誘惑に負けずストイックに努力を積み重ねていかないといけない。
安易に友人達との遊興にはまってしまうと、いたずらに多浪を重ねていくだけになってしまうかもしれない。
運が悪かった?
どんな物事でも100%のポテンシャルで当たれるか?というと、そうとも限らない。
自分ではどうしようもない事が起こり、受験期に大きな影響を与える事もありうる。
たまたまコロナウイルスに罹ってしまった
たまたま交通事故に遭い入院していた
かわいがっていたペットが亡くなってしまった
家族の不幸があって受験どころではなかった
など、外的要因で受験に影響を及ぼすものは少なくない。
もし、外的要因が大きかったとするのであれば、それは今後回避する事が可能かどうかを考察する必要があるかもしれない。
次年度どうするかを決める
どんな結果であっても、明日はやってくる。
どんな結果であっても、次の年度はやってくる。
もし、望んだ結果でなかったのであれば、次年度どうするかを決めないといけない。
なるべく、早急に!
受かった大学へ進学する
もし、自分が受験勉強をやり切った!と思えた時や、これ以上の多浪は許されない!という状況であれば、受かった大学へ進学するのも決して悪い選択ではない。
自分の思い浮かべていた状況と異なるからといって、決して将来不幸になるとは限らない。
自分の将来がどうなるかなんて、誰にもわからない。
本当に、人生万事塞翁が馬!である。
もう1度受験勉強を行う
やっぱり、自分の夢を諦めたくない!っていう人もいるかと思う。
だが、再度の受験を選択するのであれば、しっかりと自分の状況を把握し原因を明らかにしてからチャレンジしないと、同じ失敗を繰り返す事になってしまう。
もし、今年の受験の失敗が単に勉強期間の短さに由来するならともかく、前年度の学習態度に起因すると感じるのであれば、絶対に同じ轍を踏まないように注意しないといけない。
医学部受験を再度、志したら一見されたい。
就活を行う
特に、社会人を辞めての再受験生にとっては非常に辛い選択肢になるかと思うが、どこかで見切りをつけないといけない事がある。
医学部進学を諦める人は、薬学部や歯学部などの他学部進学を選択する事が多いが、社会人を辞めて再受験した人だと場合によっては医学部以外に魅力を感じないという事もありうる。
特に一旦大学出てからの再受験であれば、大卒資格は持っているので、無理して他学部に行って再度大学を卒業するっていうメリットが少なくなる。
自身の状況をしっかり考えて上で、納得の上で手遅れにならない選択肢を取らないといけない事もある。
おわりに
大学受験を終えてこの記事をここまで読んでくれた読者様は、自分の人生の岐路を迎えている状態だと思う。
自分にとって悔いが残らないように、かつ、冷静かつ客観的に判断して次の選択肢を選んで欲しい。
冒頭にも書いたが、上手く行く時は誰でも上手く行くのである。
人間の度量は、
上手く行かなかった時こそ、試される!
と、犬は思う。