
集団講義の医学部予備校と個別指導の医学部予備校の費用や講師の質や人間関係などのメリット・デメリットを考察するぜ!
医学部予備校はその指導法で大きく2種類に分けられる。
まずは集団指導の医学部予備校から説明していく。
集団指導の医学部予備校の特徴
主に、駿台や河合塾などの大手予備校との比較として考察していく。
集団指導の医学部予備校の授業規模とコマ数と費用
実際は、集団指導と個別指導を併設している所が多いが、集団指導を行っている予備校だと大体5人~10数人くらいのクラス授業を週20~30コマ前後行う事が多い。
気になる費用であるが、
特待生などの学費免除などが無いと
費用は1年で
300万~800万ぐらい
になる。
集団指導の医学部予備校のメリット
サービス面では、多くの予備校が出欠管理・進捗管理・メンタル管理などを親身で行ってくれる所が多い。
また、医学部入試ではほぼ必須となる面接指導・小論文添削などを丁寧に行ってくれる所が殆どである。
大手予備校と医学部予備校の大きな差はここにあると言い切って良いかと、犬は思う。
講師や授業内容は?という疑問もあるかと思うが、医学部予備校の集団授業を担当する講師は現・元大手予備校の講師だったりする事が多い。
ので、講師のレベルや授業の質は、大手予備校とそれほど差は無い。
よって大手予備校に対する集団指導の医学部予備校に行くメリットは、
- 手厚い出欠管理・進捗管理・メンタル管理
- きめ細やかな面接指導・小論文指導
- 集団講義の講師のレベルは高め
で、あろう。
ここに大手予備校より数倍の費用を出す価値を見いだせれば、有意義な受験勉強が出来るであろう。
集団指導の医学部予備校のデメリット
一方デメリットは、
- 狭い人間関係なので、一旦他の受験生とトラブルが起きると勉強どころでは無くなる可能性がある
- がっちりと拘束されてしまう事が多く、自分のしたい勉強に時間を割くことが困難となる可能性がある
などがある。
人間関係、特に他の受験生とのトラブルは結構多く、犬の召し使いが過去に出講していた集団指導の医学部予備校では程度の差こそあれ毎年必ずトラブルが見受けられた。
これに関しては、医学部予備校にどうしても偏って存在する
多浪生の存在
と、思春期特有の精神的な不安定さなどの影響であるが、特に一部の多浪生からの負の影響は考えないといけないであろう。
無視するのはいかがなものかとは思うが多浪生の人間関係にべったり巻き込まれるは非常に危険であると思う。
いい距離感で付き合う必要がある
と、犬は思う。
がっちり拘束される事に関しては、いい意味でも悪い意味でも集団指導の医学部予備校の特徴でもあるので、ここに問題点を抱く受験生は他の選択肢を選ぶべきであろう。
次に個別指導の医学部予備校を説明していく。
個別指導のみの医学部予備校の特徴
最近は個別指導のみを行う医学部予備校も多く、そのような予備校だと集団授業は併設されない事もある。
ここでは主に、集団指導の医学部予備校との比較で考察していく。
個別指導の医学部予備校のメリット
個別指導では、殆どの場合、受験生のペースに合わせて講義のレベルやペースを変えてくれる。
もちろん、御家庭の方針により、
英語だけを週14コマ
でやる!っていうような融通もききやすい。
逆に得意科目は週1コマとかで、最低限の指導で行うって事も出来る。
また、他の受験生と一緒にいる時間が短く、受験生間の人間関係が希薄であり、結果として悪い意味での他の受験生からの影響、特に一部の多浪生からの負の影響を受けづらく、対人トラブルに巻き込まれづらくなる。
よって、個別指導の医学部予備校のメリットとして、
- 受験生や御家庭の方針に沿って授業数やペースを自在に組む事が出来る
- 受験生間の人間関係が希薄な事が多いので対人トラブルが起きづらい
という面がある。
個別指導の医学部予備校のデメリット
まずは、やはり授業1コマ当たりの費用であろう。
個別の費用に関してはコマ単位である事が多いが、
一部の例外的な予備校を除くと
大体1時間1万円前後
である。
よって1コマ2時間ならおおよそ2万円前後となるであろう。
また、個別指導の講師は大学生から経験数十年のベテラン講師まで様々である。
本当に様々であった・・・
と召し使いが嘆いていた。
集団授業を担当する講師は採用のハードルが高めなので、現在だと医学部予備校の集団授業の講師で全くの新人はまれであろう。
それぞれの講師ごとに特徴やクセはあれども、授業構築能力やクラス運営能力などの能力について最低限のレベルは維持されていると思われる。
それに比べ、個別指導の講師は採用のハードルが低めなので下手をすると
ついこの間まで高校生でした
というようなド新人の大学生講師もいれば、
教育業界とは全く縁の無い業界で働いていた人が
リストラ等で流れてきて、
ほぼ経験値0でプロ講師を名乗っている
こともある・・・
もちろんすべてがダメな訳ではないが、授業構築能力や医学部受験に必要な受験知識などは一朝一夕で身につくものではない。
もし、個別指導を取るのであれば講師の経歴や経験はざっくりでもいいので聞いておいた方が良いであろう。
この時に予備校側から
「変な先入観をもってもらわない為に・・・」
などと言って担当講師の経歴や経験が聞けないのであれば気を付けた方が良いかもしれない。
では、ベテランプロ講師なら誰でもよいか、というと、また考えないといけない事が出てくる。
講師1人対生徒多数の集団講義と比べ、1対1の人間関係になるので、
生徒と講師の性格や指導法の不一致も
色濃く影響してくる
これは家庭教師も同じである。
我が召し使いも昔、御家庭に頼まれて大手予備校の看板講師を家庭教師として斡旋した事があったが、
「先生が気に食わない」
の一言でおしゃかにされた事がしばしばある。
講師との相性が悪いと致命的になりやすい。
だが、この性格の相性ってものが意外と厄介で、
では生徒が好きな講師が学力を伸ばせる講師か?
というと、そうでもない事も結構ある。
悪い意味で生徒の雑談などに合わせすぎたり、生徒の悪癖を見て見ぬふりする講師は生徒からはとりあえず好かれる傾向にある。
逆に、生徒に対し厳しめに指導にあたる講師は、正論であっても生徒からは煙たがれる事がある。
ので、簡単に講師を変えるのは問題ではあるが、ある程度の期間、
大体3か月から半年
を経ても何らかの改善が無いのであれば、御子息がなついていても、講師変更を考える必要があるかもしれない。
個別指導の医学部予備校のコマ数と費用
個別指導であれば、コマ数などは自由度が高いので人それぞれ、って感じになる。
だが、ここでは多くの受験生の大体あてはまるケースとして、単純計算として主要4科目それぞれ週3コマずつ、1か月を4週間とし、4月から12月までの9か月間通うとすると、
4×3×4×9=432 (コマ)
となり、1コマ2万円とすると、
864万円
が年間の授業料となる・・・
もちろんこの値には入学金や教材費や模試の費用は入っておらず、またコマ数を多くすればそれだけ嵩む事となる。
じゃあコマ数を減らせばよいかと言うと、ある程度出来る科目であれば減らせるであろうが、一般的な受験生であれば、週3コマは授業のクオリティを維持する最低ラインであろう。
特に英語や数学は完成までに時間がかかる傾向にあり、理系科目は自習には向かない傾向にあるので、無闇に減らすと受講する意味合いが薄れてしまう。
ので集団の数倍の費用がかかる事も多い。受験生によっては
1000万円
を超える事も珍しくない。
ので、個別指導の医学部予備校のデメリットとして、
- 全て個別で行うと費用は集団の医学部予備校の数倍はかかり、数千万になる事もある
- 個別講師は玉石混合。良い講師・合う講師でないと時間とお金の無駄となる
という面がある。
それぞれの医学部予備校でメリット・デメリットがあるので、それらを考慮して自分に合った予備校を探すのが一番である、と、犬は思う。

集団指導の医学部予備校の良さは、生徒管理能力と講師のレベルの高さ。欠点は人間関係のトラブルと融通の利かなさ

個別指導の医学部予備校の良さは、人間関係のトラブルの少なさと自分に合ったペースで講義が受けられる事。欠点は費用と講師の当たりはずれ
