ある御医者様の御家庭の全科目プロ家庭教師による医学部受験
自宅で大学受験・医学部受験を行おう!と決めた時、どんな選択肢があるのであろうか?
まあ、カテゴリー大学受験の選択肢や、映像・ネット通信授業で書いてはいるのだが、ここではより細かく、実例?も上げてまとめておく。
宅浪の勉強法一覧
ちなみに犬は、5番目の完全に独学であった。
1:全科目プロ家庭教師による指導
全科目プロ家庭教師による指導(最強!?)で書いてはいるが、御子息の教育にこそ最大の価値がある!と御考えの御家庭が選択する、最強の勉強法である。
・・・そうじゃない時もしばしばあるが。
多くの読者様にとって、あまり関わりが無くどんな感じになっているかも分からないと思われるが、興味がある方もいらっしゃるかと思うので、犬が夢の中で見た、我が召し使いもかかわっていた案件、2015年前後のお話ではあるが、個人情報や機密事項に触れない範囲で書いていこうかと、思う。
あくまで犬の夢の中のお話しである。似たような事はあったかもしれないし、無かったかもしれない。
ある宅浪の医学部受験生のお話
それは、生徒様が高校3年の春だった。御医者様である御父様の鶴の一声で本格的な受験勉強が始められた。
御父様の御要望は、
「こっちが予備校通うのではなく、おまえら(=予備校)がうちへ来い!」
であった・・・
個人的なツテで我が召し使いも引っ張りこまれ、御仕事をさせて頂く事になったのであるが、基本的に医学部受験の主要4科目をプロ講師4名で手分けして行うようにとの御用命。
よって基本的に我が召し使いを含め、他3名で行い、適時国語と社会の講師を呼ぶ事となる。
長期休みや受験直前期は大幅に科目数やコマ数を増やしたりしたので、若干、変更もあるが、学校のある期間は主要4科目を週一コマづつ、一コマ2時間でまわしていた。
ちなみに我が召し使いの一コマ当たりの報酬は5本であった。まあ、新幹線代なども含むが。
他の先生方も似たり寄ったりのはずなので、恐らく週で20本、一月4週で計算すれば、
高校三年時の月の受講料は、
80本ぐらいのはずである。
夏休みや直前期は国語・社会も加わり科目毎に週2~3コマ程度行っていたはずなので、仮に週15コマだとすると週で大体75本、一月4週で計算すると約300本である。
とある旧帝国大学の医学部に向け、チーム一丸となって頑張って努力し、もともと英語や国語は得意との事もあり、ちょっと理系科目でもたついたが、第二回の模試などでも地方の国公立医学部ならA判定・B判定こそ出ないものの、E判定以外もしばしば出るようになり、御家庭側も「伸びてきていますねえ」と、まあまあな反応。
そんなこんなで、秋を過ぎて冬となる。
受験校を具体的に決めないといけない時期である。
流石に第一志望の旧帝国大学の医学部はE判定連発であったが、地方の国公立大学の医学部であれば、C判定が何とか出るか出ないかぐらいまではなってくれた。
講師間でも、「まあ、現役だし」という事で第一志望の国立医学部には異存が無かったが、問題は私立をどうするか?で、ある。
御父様の御要望で、
受験校の組み立ては荒れ放題荒れた・・・
御父様が私立医学部の学費如きで動じるようなタマではないが、若干理想が高いと言うか、頑固と言うか、融通が利かないと言うか、考えが古いというか、まあ、難航した訳ですな。
とにかく私立医学部を受ける事を許してくれない・・・
受験するのは第一志望の旧帝国大学医学部のみ!
私立医学部なんてもってのほか!
・・・終始こんな感じであった。
今では信じられないかもしれないが、30~40年前の私立医学部の偏差値は今とは比べ物にならないくらい低い。
東京慈恵会や順天堂でさえ偏差値50あるか無いかである。
恐らく御父様はそんな時期に受験生であったのであろう。
その時のイメージが頭から離れないのであろう・・・
みんなで説得するが、受験校は御父様の独断と偏見で決まり、全く意見を変えない・・・
受験のセオリーとして第一志望しか受けないなんてありえない・・・
でも、どうしようもない。
しかし何とか国公立大学の後期試験は許してくれた。
気が付くとあっという間に1月となり、1月となるとセンター試験である。ちょっとやらかしもあったようだが確か得点率は八割半ばであったかと、思う。
何とか足切りはクリアーはしたが、やはり2次試験の壁は厚く、特に理系科目は苦戦したとの事。
第一志望の前期試験は
落ちてしまった
あとは後期試験・・・
3月に入り、某甲信越地方の国立医学部を受けたがいいがやっぱりダメであった。
国語・英語が得意で計算が苦手な受験生が受けちゃダメだと、言ったのに・・・
針のムシロの3月末である。
国立医学部2校しか受けていないので、
浪人確定である・・・
御父様にどやされるか?と、思ったが、それほど言われなかった。
後で生徒様から聞いた話だと、御父様は受験校決定時の暴走と浪人決定の件で、
奥様にこってり絞られたっぽい・・・
浪人はしたが、それなりに学力は伸ばした!との事で去年のメンバーで受験勉強を続けることが確定した。
確か、英語週3コマ、数学週4コマ、理科は週2コマづつ、国語・社会は週1コマづつで、週13コマが基本コマ数としてまわしていた。
一月4週で計算すると月52コマで、コマ単価5本で計算すると、受講料は約260本となる。
4月から2月までで考えると約2860本である・・・
実際は苦手な数学や理科は少し増やした事もあるので、
浪人一年間の受講料は、
3000本は
余裕で超えるであろう・・・
勉強のペースは、確か、朝10時~12時に一コマ、14時~16時くらいに一コマ、日によっては17時~19時ぐらいに更に一コマを、日曜日以外行っていた。
残りの時間は宿題などの自習時間に充てていた。
幸いにも、学力は地道に伸びていき、受験校決定の際も、国立医学部が第一志望である点は変わらないが、国立大学なら現実的な所でいいとなった。
併願校もいくつかの私立医学部なら良い、となった。
生徒様も一浪で決めたいという意思が強いので、その方針で進んでいく事となった。
模試でも、第2回の模試群で地方の国公立医学部ならB判定などが混じり始め、第3回の模試では最終的にはA判定も混じっていた。
ここからは順調で、センター試験も順調で、自己採点だが89%だったかと思う。
生徒様御本人様の意向もあり、志望校は東海地方のとある国立大学とすることとなった。
まあ、センター逃げ切りに近いパターンにしたいとの事であった。
私立受験も、まあまあ順調で、慶應や東京慈恵会・順天は厳しかったが、他からはいくつか正規合格・補欠合格が来ていた。
とりあえずこれで2浪は無い
精神的に余裕がある状態での受験なのか、一浪時の頑張りの結果か、第一志望のレベルを下げたからか、国立医学部の2次も上手く行き、結果、合格となる。
・・・と、まあ長々と書いてしまったが、あくまで全科目プロ家庭教師による指導の一例である。
ちなみに、合格時に成功報酬が、
講師一人当たり100本
あったようだ。
なかなか大変な案件であった・・・
自分だけでなく、紹介元の面子もあるので、辛くても逃げられないのは当然として、結果を出さないといけない・・・
しかも御父様はなかなか大変な御方であった・・・
長くなりすぎたので、苦手科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学、は次回!
全科目プロ家庭教師による指導は最高の指導である!費用も最高・・・
先生の言う事は、聞いておいた方が良いよ!たぶん
次の記事
自宅で医学部受験(家庭教師!?オンライン!?)
に続く・・・