自宅で医学部受験(家庭教師!?オンライン!?)

自宅で宅浪中の犬

あるド田舎の一般家庭の宅浪生の医学部受験

 前回からの続きである。まあ、波乱万丈あった事は、話が長くなっていかん。年を取ったということだな。
 今回は前回のリストの2番目3番目である、苦手科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学、と、オンライン家庭教師・個人指導、を纏めていこうかと思う。とは言っても、3番目のオンラインの方に関しては語れるほどの経験が無いので、お友達などからのヒアリング頼みではあるが。

2:苦手科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学

 苦手な科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学(コスパ最強!?リスクは!?知られたくない裏話も!?)である程度書いてはいるが、宅浪を考えた時にまず考えてほしい選択肢である。現在であれば、スタディサプリなどを併用すれば最もコスパの良い選択肢だと、犬は思う。

 たぶん、このサイトの主要な読者様にとって気になる選択肢でもあろう。ここをスルーするわけには、いかんのである。ちょっと気合を入れて行くのである。
 やっぱり、犬が夢の中で見た、我が召し使いが関わっていた案件、2014年前後のお話しではあるが、個人情報や機密事項に触れない範囲で書いていこうかと、思う。あくまで犬の夢の中のお話しである。似たような事はあったかもしれないし、無かったかもしれない、その点は前と同じである・・・

ある宅浪の医学部受験生のお話

 ある県内トップレベル公立高校に通う、生徒会も頑張っちゃうような優等生?の一浪が確定した。
 高校時代は、我が召し使いは関わっていないので良く分からないが、ちょっと田舎だったので、塾や予備校に通わず、大学生の家庭教師を頼んでいたそうである。
 高校側はそこまで受験対策に熱心とは言い難い状況であったそうである。ゆるゆる放任主義だったそうだ。まあ、田舎の歴史のある公立高校にありがちなパターンである。新興の進学校などは徹底した管理教育と予備校が必要が無いほどの手厚いサポートがあるのとは真逆だな。
 国立医学部を受験するも、センター試験で7割行っていないようでは、勝負にならない。私立他学部も含め全て撃沈だったそうである。

 ・・・そんなボロボロの状況に、知り合いの御家庭経由で紹介されたのが、我が召し使い!で、あった。3月くらい、だったかな?
 一応、プロの端くれではあったので、状況を聞いた上で受験戦略を再構築した。御家庭からの御要望は大体以下の通りであった。

  1. 予備校は、選択肢に無い。
  2. 出来る科目と出来ない科目がはっきりしているから、出来ない科目だけサポートが欲しい。
  3. 面接対策や受験情報などの学力面以外のサポートが欲しい。
  4. 出来れば、費用は抑えめで・・・

 ・・・まあ、そんな感じである。
 前回の、全科目プロ家庭教師を頼んでしまうような、どっかリミッターの外れた御家庭では無く、至って普通の御家庭である。
 でも、親っていう職業の方々は、娘の将来の為、やりたい事の為、出来る範囲で何とかしてあげたい!っていう職人肌の方も多い。

人の持つ財産の中で、重要なものの一つが、
人付き合い・人脈である

 ・・・ので、御付き合いのある御家庭から、我が召し使いに召喚が掛かった訳である。

 御家庭は、ちょっと田舎であったので、もし大手予備校に通おうとすると、片道2時間近くかかるようであった。ので、もし利用するとなると一人暮らしという事になるが、寮に入るとすると200本ほど余計に費用がかかるとの事。予備校の受講料を含めると300本は、掛かる・・・
 どうしようかと悩んだが、結局、予備校に通うという選択肢は捨てたそうである。

 出来る科目は、英語・国語という、何かどっかで見たようなパターンである。実際の所、国公立医学部に行けるかどうかは文系科目・特に国語の出来っぷりに大きく依存していると、犬は思う。国語が出来ないと、私立医学部は受かれても国公立医学部は厳しい。何故ならセンター試験の国語のウエイトが大きいので。これに関しては、そのうち書く。
 苦手科目は、数学と化学であった。生物はほどほど出来るといった感じであったな。高校時代は某国立大学の学生講師を頼んでいたそうであるが、学力的に微妙なのと、受験情報を全く知らないという事で、浪人を機に、我が召し使いに変更らしい。
 まあ、学力面は分からないが、受験情報や面接指導などは、学生講師ではまず無理であろう。何年・何十年といった、蓄積が必要である。勉強だって小学校1年生から12年の積み重ねがあって大学受験である。受験情報や進路指導のノウハウも、それ以上には必要なのだよ。
 ・・・よって、我が召し使いは、理系科目のサポートと面接指導と小論文指導と受験戦略を担う事となった。・・・結構重たかった。もうやりたくない・・・

 一般家庭であり、ちょっと訳ありでもあったので、費用面も散々勉強させられた・・・学生時代とほぼ変わらない、週一コマ、一コマ2時間で1本でやる事となった・・・交通費考えると学生時代の方が高い・・・まあ、御付き合いのある御家庭からの紹介の”特待生”って事で受けることにした。と、いうか半分押し切られた・・・

 初めに会ったた時から、結構出来るな!、とは思ってはいたが、あれよあれよ、と学力が上がっていき、苦手2科目の偏差値は半年で20以上、上がった。ポテンシャルのある生徒がしっかり勉強すれば、このようなゴボウ抜きもままある。普通なら一年で偏差値10上がったら万々歳!で、ある。スタート地点にもよるがな。
 秋口ぐらいから英語の先生も紹介し、専らセンター試験対策に力を入れて指導を行い、センター試験で逃げ切る戦略とした。とにかく、英語・国語・生物で得点を稼いで、数学・化学は解法をパターン化して、試験の時に問題が自分の知っている解法パターンにはまらないなと思ったらさっさと次に行け!と、いうように、受験問題の当たりはずれにかけるような戦略となった。ちょいと博打ではある。しかたがないが。
 幸いな事に勉強は順調に進み、マーク模試はほどほどに取れるようになってきた。第3回のマーク模試で、8割前半は行くようになった。それまで半分も取れなかった数学が、7割程度取れるようになるとだいぶ楽になる。
 但し、受験校の選択において、私立医学部の選択肢は無し、との事であった。
 費用的な面もあり医学部は国公立のみ!私立は、他学部のみ・・・思いっきりプレッシャーかけてきた。辛い、辛いよママン・・・

 運命の分かれ道、センター試験。

 受験戦略は見事にハマって、自己採点ではあるがセンター試験で確か87%ほど?取ってくれた。
 とにかくセンター試験を取ってくれれば、贅沢を言わなければ何とかなってしまうのが大学受験である。東大とか京大なんかはダメだけどね。
 センターの点数と2次試験の得点力を考慮して、大阪よりも西の方にある国立大学を受ける事となった。
 その前に、多浪防止の為の私立大学であるが、東京理科大学をはじめ、それなりの名門私立大学に受かってくれた。
 御家庭には常々言ってはいるが、医学部以外とはいえ、受かっている大学があると受験生のメンタル状態は全く変わってくる。行く行かないは別にして、可能な限り安全校に受かった状態で、本番に挑むべきである。

 国立医学部受験は、センター試験対策にだいぶ特化していたので、二次ではなるべく科目数の少ない方がよかろう、という事で、英語と数学で切り抜けよう!って戦略であった。生徒様は、とにかく黙々と課題はこなしてくれるので、あとはプロ講師2人の腕の見せ所ではあるが、やっぱりプレッシャーが凄い。辛い、辛いよパパン・・・

戦いの日の2月25日・26日

 電話越しで状況を状況を聞くと、けっこうヤマが当たってくれたらしい。ちょっと面子がたった。少しプレッシャーも減った・・・

 運命の3月上旬である。結果は合格であった。

 御本人も、親御様も喜んで頂けたのは幸いである。・・・散々こき使われたが。

 気になる費用に関してだが、4月から2月まで、我が召し使いが週一コマ、一コマ2時間で時間単価0.5本でやっていたので、一月4週で計算すると、

4×11=44本

 また、犬のお友達の英語講師に途中から参加いただいたので、そっちが週一コマ、一コマ2時間で時間単価1本でやって貰っていたので、10月から2月まで一月4週で計算すると、

2×4×5=40本

 概算ではあるが、受講料だけだと大体84本ぐらいであったはずである・・・今回は、2人プロ講師がつく事になったが、重要だが得意であった英語をオンライン家庭教師やスタディサプリなどで置き換えれば、さらに費用は安くすむ事となる。

 ・・・まあ、何に価値を見出すかは、置かれた状況による人それぞれであるので、一般論で語っても限界はある。厳寒の雪山で雪は売れないし、灼熱の砂漠で熱い砂は売れない。でも、雪山で遭難している人に熱い砂は売れるかもしれないし、砂漠で遭難している人に冷たい冷たい雪は売れるかもしれない。そんなもんだ。

3:オンライン家庭教師・個別指導

 何か、取ってつけたような感じで、甚だ申し訳ないが、基本的に、2:苦手科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学、のネットバージョンだね。
 我が召し使いも、コロナのせいでこれをやる事になったが、直接会えない・ノートなどの手元の指導がしづらい・受験指導がしづらいなどのデメリットがあるが、交通費などの費用面でのメリットがあるので、すでにプロ講師を一人確保している上でプラスアルファで考えるのは非常に有用であろう、と、犬は思う。

 ・・・またまた長くなってしまったので、スマホで御覧頂いている読者様には甚だ申し訳ないばかりで御座います。
 長くなりすぎたので、スタディサプリのような映像授業、は次回!

苦手科目だけプロ家庭教師に頼み、後は独学は、使い方次第でコスパが最強であった!

以前であれば、自宅で大学受験、宅浪を考えた時に、これが第一選択になるであろう

但し御家庭で、どこまでプロに頼み、どこまでを他に依頼する・自身で行うかの匙加減が出来ないといけない!

次の記事
自宅で医学部受験(映像授業の付き合い方!?)
に続く・・・

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