
最強の受験体制(費用も最強!?)
ほとんどの受験生・御家庭には当てはまらないかと思うが、犬が体験してきた現在の日本の受験教育における
最高峰の条件
であろう。
最高の指導法
大手予備校講師・医学部予備校講師・プロ家庭教師が御家庭に御伺いし、その専門知識をもって全力で指導に当たる。
最も効率が良い勉強法である事は間違いない!
費用も最高・・・
但し、費用は大学進学まででも家が
一軒~数件買える
ぐらいになるであろう。
どんな受験生・御家庭が対象か?
では、この指導法の対象になるのはどのような受験生・御家庭なのであろうか?
- 資産が潤沢で、御子息の教育に対して金に糸目は付けないという御家庭。
- とうてい予備校に通る状況ではないので家庭教師で何とかしないといけない受験生。
我が召し使いの経験上、受験生の能力としては1と2は両極端になる傾向にある。
躾を含め教育の重要性を分かっている御家庭は1の傾向にあり、はからずも社会適応に失敗してしまい対人関係に難を抱える受験生を何とかしようという御家庭は2の傾向にある。
1の御家庭・受験生は言う事が無い。その価値観と行動はいつか必ず報われる。
2の御家庭・受験生はかなりの努力と苦労をしなければならない事が多い。
当然家庭教師側も相当の覚悟を持って指導に当たる事となる。
我が召し使いも少なからざる身体的被害(殴られるなど日常茶飯事・・・)と精神的被害と責任を背負って指導に当たっていたし、いる・・・
どちらにしても、このサイトの読者様の多くはあてはまらない、非常に例外的な条件であろう。
具体的な例、どちらかと言えば成功例は、関連記事、自宅で医学部受験(宅浪でおすすめの勉強の選択肢は!?)の後半で扱っているので、興味のある方はご覧頂きたい。
ので、ここでは、どちらかと言えば失敗例に近い例をあげる。
あくまで、犬が夢の中で見た、全科目プロ家庭教師で受験勉強した受験生のお話を、個人情報や機密情報に触れない範囲で書いていこうかと思う。
あくまで、犬の夢の中のお話しである。似たような事はあったかもしれないし、なかったかもしれない・・・
ある宅浪のヤバイ受験生のお話
ある高卒認定試験を何とかクリアーした受験生がいたそうだ。
依頼が来た・・・
その後に、御付き合いのある御家庭から、我が召し使いに連絡が入った・・・
召し使いさん、
〇〇君、
医学部受からしたって~💕
御家庭に行ってみた・・・
いや~な雰囲気を察し、重い足取りで受験生様の御家庭に到着したが、早々に洗礼を受ける事になる・・・
暴力の洗礼
で、ある・・・・
殴られる・噛みつかれる
は挨拶代わりである・・・
ちなみに、我が召し使いはボランティアなどでこの手のタイプには慣れっこである。いやだけど。
当面の指導方針
まずは、甘やかしまくる御母様に対し強烈に介入し、
決められた事をしなかった時は、飯を食わすな!
って強く指導し、親御様(主に御母様)と、スパルタ家庭教師による生徒様への圧力を加えていく事になる。
御母様への介入
おろおろする御母様に叱咤激励し、
ここでの指導が、〇〇君の一生を左右するぞ!
って、鼓舞しながら、
「しないといけない事はする・してはいけない事はしない」
っていう、当たり前の事を指導していく。
正直、数学の指導とかの次元では無い・・・
本来であれば、我が召し使いの専門外の科目は他の先生に依頼するのであるが、当面の目的が、
猛獣の調教
のような様相を呈しているので、我が召し使いが何とかする事となる・・・
1年目の結果
1年目での結果は、全滅である・・・
まあ、全ての科目が偏差値50に遥かに届かないレベルで、現在の私立医学部受験・合格など到底夢物語に近いのであるが、やっぱり夢に散った・・・
問題は、
「さて、次年度どうするの?」
で、あった・・・
あんまり、というか、非常に乗り気ではなかったのであるが、次年度も引き受ける事になる・・・
ここいらへんが、コネ経由で家庭教師を受ける時のデメリットであろう・・・
今までお付き合いがあり御紹介頂いた御家庭のメンツを潰すようなことは出来ないのである・・・
幸い、前年度の指導の結果、暴力的な行動や、最低限朝起きろ!とかは改善の兆しが見えてきた・・・
英語などの一部の科目は、他のプロ家庭教師に頼み、理系科目全般は我が召し使いが行う事になった。
2年目の指導
猛獣の調教
は、あいかわらず続く事になったが、幸いな事に、我が召し使い以外の先生だと、それなりのレベルで授業が成立するようであった。
超人見知りである・・・
前年度に比べればだいぶマシにはなったが、ヘビーな指導が続く事になる・・・
当時、英語の先生に週に2コマ1回2時間、我が召し使いが週に3コマ1回2時間の指導をしていた・・・
基本、週に5コマ10時間の指導で、1月4週で考えると月の費用がおおよそ
40本
であろう・・・
偏差値的には、苦手科目も偏差値30台を何とかぬけだせるかどうかのレベルであった気がする・・・
2年目の結果
やっぱり全滅である・・・
3年目に突入
ここいらへんで、御家庭も現実が見えてくる・・・
猛獣の調教
のような様相は、だいぶ薄れてきたが、やっぱり先生は選ぶ。
英語の先生以外は、我が召し使いが泣きながらやる事となる・・・
幸いな事に、ここいらへんまでくると、御母様も腹を括ってくる・・・
まずは、得意科目をなるべく伸ばして、苦手科目の英語は勉強はさせるが、2の次にさせた。
そうすると、化学が結構伸びてくれた。主要4科目の中で、唯一偏差値55を超えてくれた。
他は、相変わらずであったが、数学は、1A2Bまでであれば、偏差値50ぐらいは行くようになった。
英語の伸びはイマイチであったが、11月くらいに御家庭より目標の変更があった。
浪人は今年でおしまい。
今年いけそうな大学の中で
最も良い大学に行かせる!
ってような内容である。
指示を聞いた瞬間、理科は化学のみに特化し、数学は2Bまでを徹底的に行い、受験に備える事にした。
わかっている人であれば説明不要であろうが、私立薬学部をターゲットにした受験内容にシフトしたのである。
もちろん、御本人様の目標である私立医学部の受験内容は行った上ではあるが。
私立薬学部は、偏差値が低レベルな所から高レベルな所までスパンが広く、受験校を選ぶには比較的容易ではある。
3年目の結果
この年は、受験生様をなだめすかして、医学部以外も受験するように誘導し、何とか、本当にギリギリ薬学部に滑り込んだ状態となった。
御本人様は若干不満そうであったが、御家庭は大満足という結果であった。
気になる費用であるが、英語が週3~4コマ、理系科目が4~5コマ程度であったので、
月当り64本
ぐらいであり、月によってはもうちょい増える事もあったので、
年間800本
前後であったかと、思う。
但し、これは、あくまで他の御家庭からのコネがあった場合であって、普通はもうちょいかかるであろう・・・
どちらにしても、一部の資産家のみが許される最高峰の指導法であろう、と、犬は思う。

最高峰の指導法。但し費用も最高峰。年間数千万はかかる可能性あり。

次の記事
【大手予備校との違い】医学部予備校に通う(向く人・向かない人!?)
に続く・・・