新しい受験の形(映像授業・ネット通信授業ってどんな種類があるの!?)

映像授業で勉強中の犬

映像授業についての考察

 前回、大規模集団講義と映像授業のメリット・デメリットを書いたが、駿台や河合塾の集団集団講義に対応しそうな映像授業のブランド三つ、東進・河合塾マナビス・スタディサプリが、どんなものなのか?を、考えてみようか、と、思う。
 対象は受験学年、浪人生である。兄弟割引などは考慮していない。
 犬のお友達や各予備校のホームページなどからネタを仕入れたので、もしかしたら情報が古いかもしれないが、御了承願いたい。
 間違いがあったら、コメントで御報告頂けると幸いである。

費用

東進

入学金:33000円      入学時に一回のみ
担任指導費:33000円    一年あたり
模試費:26400円      一年あたり
講義費用:3850円      90分一コマ当たり

河合塾マナビス

事務手数料:5500円     入学時に一回のみ
学習サポート料:5500円   入会の翌月より、一か月当たり
講義費用:3820円      90分一コマ当たり

スタディサプリ:ベーシックコース

入会金に相当するものは無い
受講料:2178円       月額であり講義数では無い
テキスト代(PDF): 0円
テキスト代(紙媒体):1320円 一冊当たり

まとめ

 まず費用で見ていく。東進とマナビスの費用は、ほぼ大規模集団講義の受講料と一緒である。ちなみに大規模集団講義では90分一コマ当たり3000~4000円ぐらいである。
 驚異的なのがスタディサプリで、何と一月当り2178円!テキストもPDFでよければ0円、紙媒体だと1320円である。
 これはあくまで犬の頭の中での概算であるが、費用面において、東進とマナビスの費用は今までの一般的な予備校に通うのとほぼ変わらないであろう。どれだけ受講するかに左右されるが、一般的な予備校の費用である100万前後かと、思われる。
 一方、スタディサプリは、テキストがPDFでいいなら一年間で26136円!年間で3万いっていない・・・桁がバグっている・・・この業界が長い犬としては驚天動地、で、ある。

講義内容

東進

 予備校業界に身を置いていれば、必ず耳にするような超有名講師が目白押しである。講義の質は非常に高い。ただ、教科内での講義の連携性は薄い。仮に物理であれば、講師毎に独立した講義内容である。

河合塾マナビス

 河合塾の看板講師が目白押し!?・・・と、言いたい人もいるかと思うが、講義の質は東進に負けていない。マナビスの強みは、科目内での講義の連携性であろう。仮に数学であれば、講師が異なっても講義間の連携性は高い。

スタディサプリ

 一流講師が目白押しである。東進などと比べてしまうと、もしかしたらちょっと劣るかもしれないが。
 しかし、本当に重要なのは、受講する受験生とその講義とのマッチングである。超一流の先生の授業があなたに合うとは、限らない。

まとめ

 犬の御友達の意見に大いに影響されるが、講義内容であれば、東進とマナビス二強のようである。東進とマナビスの違いは、超一流講師の個性が魅力の東進と、科目内の連携性に重きを置いたマナビスといった感じであるようだ。
 サプリは、自由に講義が受けられるので、受験生自ら合う講義を見つけていくスタイルなのか?と、思われる。但し、犬が実際に見てみた感想としては、講義内容のレベルは大手予備校の大規模集団講義と全く変わらないか、それより見やすい。すべての講義を見た上で、好きな講義を自由に選べるという事は、他にはない大きな強みであろう。

サポート

東進

 東進のサポート役は担任と担任助手という人達が担うそうである。担任は社員であり、受験の専門的なアドバイスを行い、受験全体の総司令官といった感じだそうだ。
 担任助手は元東進の受講生の大学生・大学院生で、普段受験生と密に接してグループミーティングなどをしてくれる、受験現場の指揮官といった感じだそうだ。
 完全に独学(最後の問題点!?わかるかなぁ~!?)で、書いたが、大学受験に本当に重要なのは、受験全体を指揮できる・個々の場面を指揮できる、「指揮官」なのである。東進はこの重要性が分かっているようである。
 理想的には全て経験豊富な社員であるのが理想であるが、どうしても費用的に厳しい。しかし、学生でもいるのといないのでは大違いである。
 大げさでなく、予備校に通う意味の半分以上は「指揮官」にある。犬は、言い切る。

河合塾マナビス

 マナビスのサポート役はアドバイザーとアシスタントアドバイザーという人達が担うそうである。アドバイザーは社員であり、やはり受験の専門的なアドバイスを行い、受験全体の総司令官といった感じだそうだ。
 アシスタントアドバイザーは、大学生や大学院生などで、普段受験生に密に接して色々なアドバイスをしてくれる、受験現場の指揮官といった感じだそうだ。
 ここまで書くと東進と違いは無さそうであるが、マナビスでは、受講後に行われる「確認テスト」とそのサポート時間である「アドバイスタイム」と呼ばれるものがあるそうである。その時に、質問のサポート役を担うのが現場の指揮官でもあるアシスタントアドバイザーらしい。

スタディサプリ

 東進やマナビスと異なるのは、校舎に通うのではなく、オンライン家庭教師のように、自宅でインターネット越しに講義を受けることになる。ここは大きく異なっているので注意したい。
 ベーシックプランでは、基本無しだそうだ。
 月額10780円の合格特訓コースなら、大学生チューターとチャットによるサポートがあるようである。もし、何らかの受験指導を受けたいが、塾やプロ家庭教師などのサポートが無ければ、検討した方が良いであろう。

まとめ

 さすがにサポート面は東進・マナビスは一般的な予備校のレベルであり、最低限のレベルは維持しているかと思われる。
 一方、サプリが他2つに大きく水を開けられてしまっているのがこの面であるサポート面であろう。校舎に通わず自宅で講義を受けるという事は、受験のプロ・セミプロ達に直接接することが無い事となる。自覚は無いであろうが多くの受験生が進路指導や生活指導でサポートが必要である。非常に必要である。何もサポートが無いとほとんどの受験生が暴走する。サプリは単独ではなく、他のサポートと併用するのがいいのかもしれない。
 とはいえ、受験生にこんなに色々選択肢があるのは、昭和の犬としては、うらやましい限りである。

考察まとめ

 結論であるが、東進とマナビスは、以前の一般的な大規模集団講義の予備校がそのまま映像授業になった感じである。のでメリットは時間的な面であろう。
 スタディサプリは、価格破壊の黒船となるかもしれない。他と比べ費用が2桁近く違うので、何らかの事情があって受験に費用は大きく割けない、しかし受験勉強はサポートして欲しいという層には考慮する選択肢かもしれない。
 ただし、受験で本当に必要なのは「指揮官」なので、東進やマナビスはいいとして、その面が希薄なサプリであれば、プロ家庭教師などを単科目で頼むなどして補強をした方がいいかもしれない、と、犬は思う。

東進とマナビスは大手予備校の大規模集団講義を映像化した感じである

東進・マナビスと大手予備校の大規模集団講義との違いは、時間的な面ぐらいであり、他はほぼ同じ

一方、サプリは様相が異なり、圧倒的廉価で受講し放題な所が最大の魅力か?

但し、予備校並みのサポートが期待できる東進とマナビスと異なり、サプリは合格特訓コースを取るか、プロ家庭教師などの他のサポートを並行して行った方が良いかもしれない

次の記事
新しい受験の形(コロナ禍に負けるな!?業界裏話も!?)
に続く・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA